ガーデン ご紹介

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ゴディントン・ハウス&ガーデン  Godinton House & Gardens
               2012年6月1日 訪問  水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。

Godinton House

初めて訪れるゴディントン・ハウス&ガーデンに遣ってきた。 この地区では大きな街であるアシュフォード(Ashford)の中心まで3kmほどの郊外だが、A20からローカルロードに逸れると雑木林に囲まれ長閑なドライブだ。
ゲートを潜りエステートの敷地に入ると行く手を牛の群れに阻まれた(写真右)。ここでは牛が優先だ。道を空けてくれるのを待つのみだ。
右の写真の左辺に写っているのが、有名な延長300m余りもあるイチイの生垣(Yew Hedge)だ。”イングランドで最も長い生垣”といわれる。 ハウスの破風の輪郭に刈り込まれているのだ。(写真を拡大し「こんな形」をクリック)

ゴディントンは14世紀半ばにさかのぼる歴史を持つハウスだ。現在のハウスは1620年代に建てられたものだ。 赤レンガと白い窓枠がロマンチックな雰囲気を醸す。屋根のオランダ・スタイルの破風(Dutch Gables)の曲線が何とも優雅だ。
エントランスはハウス東側のテラスに繋がる(写真下左)。テラスを下りると広大な芝生(Terraced Lawns)が広がっており、 周囲は草花のボーダーが巡らされ、そこここに像が立っている(写真下左から2枚目)。

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先ずはハウスの南にあるローズガーデンに行く(写真上3、4枚枚目)。生垣で囲まれたガーデンに花はちらほらといったところだ。 満開は月末くらいかもしれない。生垣が一部半円形に膨らんでいてそこに3つの像が立っている(写真下左3枚)。格調高いガーデンだ。 それにつけても植栽が厚い。健やかに伸び、小さな蕾をたわわに着けている。赤レンガに映える。写真上右の"Clock Tower"も優雅だ。
このガーデンは19世紀末からレジナルド ・ブロムフィールド卿(Sir Reginald Blomfield)によりデザインされたもので5ヘクタールの広さがある。 通路も幅広くゆったりしている。それ以外は一面芝生だ。ここの芝生は”There are no "Keep off the Grass" signs here”と謳っており、 自由に歩きまわれる。

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素晴らしいイタリアン・ガーデン(Italian Garden)が現れた。大理石の柱廊(MarbleColonnade)を覆い隠すほどに藤が咲き誇っている。見事だ(写真下)。
日本の藤(Japanese Wisteria)という。円柱の間に立つ4体の像は4つの大陸(Four Continents)を表す像だという。
柱廊を潜ると細長い長方形の芝生の中に細長い"Persian Rill"とよばれる水路が伸びている。十字の中央部には大理石の噴水がある(写真上右から2枚目)。 突き当たりは一段高く半円形の開廊(Loggia)があり、石のベンチがある。両脇には像が立っている(写真下右)。
両脇は一段高いボーダーとなっている。入り口から見て左側のボーダーの中央にはサマーハウス(Summerhouse)がある。豪奢を極めるガーデンだ。

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その隣が100m×50mはあろうかというウォールド・ガーデン(Walled Garden)だ(写真下左2枚)。植栽は半分は"kitchen Garden"で、 半分は芝の広場だ。大きな温室(Greenhouses)があり、ここにもサマーハウスがある(写真下左から2枚目 丸いポンドの後方)。
ここはデルフィニウムのコレクションが豊富で6月の末になるとそのボーダー(Delphinium Borders)がすばらしいのだという。 それを見られる頃にはイタリアン・ガーデンの藤は終わっている訳でガーデンというものは繰り返し訪れるしかない。

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次は"Formal Lily Pond"だ(写真上右2枚)。60m×20m程もある大きなポンドだ。元は"Swimming Pool"だったものを改造したものだ。 また、形が良い。このポンドに限らず、このガーデンのデザインは巧みに曲線を取り入れている。それが優雅さを生み出しているのだ。 池の脇の柳の大木が水面に垂れて良い雰囲気だ。その脇の展望台(Belvedere)もプールの形と同じデザインになっている(写真下右)。 この旅で後に訪れるポートランド(Portland)産の石を使っているらしい。
ウォールド・ガーデンとリリー・ポンドの間にガーデンマップにも説明がない像があった。大きな木の下の芝生の中に馬蹄型のヘッジがあり、 中央のハーブの植え込みの中に男性の胸像(写真3段上右)が立ち、馬蹄型ヘッジの両端に踊る女性の像が立っている(写真下左2枚)。

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リリー・ポンドとテラス・ローンの間に"Herbaceous Borders"が広がる(写真下左)。程よい高さにコントロールされた植え込みは、 明るく開放的で爽快感溢れる。このボーダーの主は写真上中の女神像だ。
"Pan Garden"と名付けられたガーデンがある(写真下右2枚)。ギリシア神話に登場する神・パンの像を中心に見事に刈り込まれたトピアリーが囲む。 パンは牧羊神ともいわれ笛(パイプ)が得意なのだという。(その姿は写真を拡大してご覧ください)
エントランスの前庭(Entrance Forecourt)に戻る。写真下左から2枚目の大きなカエデが4本植えられている。 このカエデのオータムカラーはネットの写真で見ると素晴らしい。秋にも訪れなければならない。
ハウスの前の小さなフォーマル・ヘッジの中の小さな馬の像がゲストを歓迎するように立っている(写真上右から2枚目)。

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Information
 Address  Godinton Lane, Ashford, Kent TN23 3BP
 Telephone  01233 643854
 Web Site  Godinton House & Gardens

オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは Gardens Finder
Gardens Guideで確認ください。

「旅行記」もご覧ください。

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